事務所にいると色々と変な客が来る。そういう対応も業務の一つなのだが、昨日、アルトのパート練習が終わった9時過ぎ、こんな人が来た。
推定年齢60代後半~70前半の女性。妙に化粧が濃い。チラシ類を珍しそうに眺めている。閉館時間なので声をかけた。 「ここはグリーン・エコーですか?」と言う。 「そうですが、何かお探しですか?」 「よかった~!実はどこかわからなくて困ってたんですよ~!グリーン・エコーを探してたんです~!!」と妙にハイテンションでまくし立てる。経験的に要注意タイプだと直感する。 「実はね、私ね、今度高齢者のための施設を作ろうと思うの~」 「はあ」 「高齢者ってね、今まで本当にお仕事に、家事に大変な思いをして日本を作ってきて、それなのに邪険に扱われてとても可哀想でしょ?」 (そうかな~) 「だからね、そういう苦労してきたお年寄りのための施設を作りたいの~!」(以下、延々年寄りが大事にされていないという話を聞かされる) 「で、あの、グリーン・エコーとどういう関係が」 「そこでね、グリーン・エコーが歌って欲しいんです~」(グリーン・エコーが、って何だ?) 「ああ、そういうお話しでしたら、これまでも有志が慰問活動などしておりますので、対応できると思います。」 「ほんと~!?よかったあ!これで安心だわ~!」 (安心?) 「私ね、歌のあるおうちを作りたいの~!そこにいる人たちがいつも合唱してるおうちが理想なの~!」 (‥‥ちょっとヤバイ人かも) 「だからグリーン・エコーが来てくれればもう安心だわ~!」 「えーと。具体的に時期や曲の希望などありますか?」 「いーえ!いつでも歌ってもらっていいんですよ~!」 「そうですか?」 「だって住んでるんですから」 「は?」 「え?」 「慰問ですよね?」 「施設に入ってくれるんでしょ?あなた今できるって」 「ちょ、ちょっと待って下さい。つまり、新しく作られる高齢者施設に、グリーン・エコーのメンバーに入所しろと言う勧誘ですか?」 「勧誘ってなに、失礼ね。私はボランティアよ。そりゃもちろんお金は頂きます。私も生活があります」 (何言ってるんだこの人) 「具体的にどうされたいんですか?」 「だからっ!何度も言ったでしょ!邪険に扱われてる高齢者に歌のあるおうちに住んでもらって元気になって欲しいの!」 「で、そこにグリーン・エコーのメンバーに一緒に住めと」 「メンバーじゃなくて、グリーン・エコーに住んで欲しいの!」 「はあ?事務所を移転してほしいということですか?」 「事務所?なにそれ。そんなことじゃなくて一緒に住んでくれればいつも歌ってくれるんでしょ?」 (すみません。私の理解を超えています) 結局高齢者施設を作りたい、という夢の話で、用地確保や事業所認可など何の手続きもされていないのであった。 一応、多分無理だと承知の上で、グリーン・エコーが合唱団であること、団員が150人いること、施設に入らなければ生活できない高齢者はいないこと等を説明する。 「だからなに」(おばちゃん切れ始める) 「慰問でしたら対応もできますが、お話しはシルバービジネス業者の勧誘と同じです」 「私はいいことをしてるんです!あなた邪魔するんですか!訴えますよ!」(どこに?何を?) 「そもそも、ここの場所やグリーン・エコーのことをどこから知ったんですか?」 「別の人に、グリーン・エコーは高齢者が多いからと教えてもらったんです!」 「別の人って、その人もどこかの合唱団の人ですか?同じ話をされたんですか?」 「そうですよ!」 (はは~ん。鬱陶しいからこっちに押し付けたな。誰だ?) 「えーと、まあとにかく、今お話ししたように、ちょっとこのお話しはグリーン・エコーとしては対応できかねます。ただ正式に施設が開所された段階でなら、再度お話しは伺えると思いますので、その時にもう一度おこし下さい」 「ふ~ん!ふん!」 「ところで、高齢者が多い合唱団と言えば、一つ心当たりがあるんですが、ここは訪ねられましたか?●●●●●●●●●って言うんですがね、連絡先をお教えしましょう。うへへへ‥‥」 #
by m.fujii
| 2011-08-24 13:27
| 日々是雑務
すっかりご無沙汰しておりました。
スキンも桜に変えて、またぼちぼちと日々の雑感を書き記していきたいと思います。 今日は倉庫の大掃除でした。 グリーン・エコーはありがたいことに練習場の他に倉庫を持っています。 楽譜や、プログラムなど、常備できることがとても意味のある大きなことです。 しかしそうは言っても55年も続いていると、とにかくモノが増えるのは間違いありません。 そこで今回一斉に大掃除をして、古い資料を一切処分しました。 私としては過去の演奏会プログラムの残部が捨てられてしまうのは何ともしのびなかったのですが、 過去に思い入れのない団員も多くなって、残しておく必要はないという結論になってしまうと、 どうにも仕方ありません。 資料の保存は意味のあることなのですが‥‥。 アーカイブの必要性は一般団員にはなかなか理解できないことなのかもしれません。 一方でデジタルアーカイブはもっと積極的に進めるべき、という意見が出てきたことは時代の流れでしょう。 過去の資料も順次ドキュメントスキャナーなどを利用してデジタル化する必要があります。 問題はその「自炊」作業を誰がやるか、てことなんですが。 #
by m.fujii
| 2011-04-03 21:25
| 日々是雑務
アダルト系サイトへの誘導コメントにさすがにうんざりしています。
私が管理する他のサイトにも全く同じコメントが投稿され、同一業者とのイタチごっこが続いています。 苦肉の策で(あまりしたくなかったのですが)、コメントは「承認制」にしました。 エキサイトユーザーのみにしようかとも思ったのですが、とりあえず誰でもコメントできるようにしてあります。 但し表示には「承認」がすむまで若干の日数を要しますのでご了解ください。 #
by m.fujii
| 2010-09-13 12:11
| 雑談
グリーン・エコー第53回演奏会の紹介記事が2月19日(金)の「赤旗」(首都圏版)文化面に掲載されました。
選曲のユニークさ、日本初演などが耳目を集めたようです。 #
by m.fujii
| 2010-02-27 12:30
| 演奏会
ピアニスト 掛川
発声 (荻野) 前半 コルンゴルト(高橋) 後半 ヤナーチェク(荻野) 愛唱曲 「鴎」(河辺) 終了後 男声練習(高橋)コルンゴルトの男声部分 コルンゴルトで、楽譜の音が違うのではないか、と思われる部分が散見。 見つけただけでも4箇所。 どうするか指揮者判断ということになりますが‥‥。 チケットの売れ行きは73%だそうです。 まだよい席がありますので、ご連絡下さい。 #
by m.fujii
| 2009-11-26 23:35
| 練習日誌
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